第33回日本選手権東北地区大会 結果

開催日 2003年9月27・28日
開催地 岩手県盛岡市 岩手県営体育館

来年の日本選手権に向けて、MAXは再び”走り始めた”―。

本大会は、2004年5月に東京で開催される日本選手権大会へ出場する東北地区代表を決定する重要な大会です。
いずれの参加チームも、選手権大会への出場権をかけて、
すばらしいプレーを展開しました。

今大会より、宮城SPARKSが初参加しました。
宮城SPARKSは結成されてまだ1年にも満たない新しいチームですが、
将来有望な若手選手も育ってきており、これからが楽しみなチームです。

また、今大会から試合の運営方法が変わりました。
これまではトーナメント方式で行われていましたが、
今回からはリーグ戦方式となりました。
予選リーグにて2つのリーグ内でそれぞれ順位を決定し、
それぞれのリーグの1位チームと前年度優勝チームの、
計3チームで決勝リーグを戦って順位を決定します。
また、残念ながら決勝リーグへ進めなかったチームは順位決定戦にまわります。
これによって試合数が増え、大会が活性化されました。

【9月27日の予選リーグ 試合組み合わせと結果】
Aリーグ:1位 山形県WBC   Bリーグ 1位 TEAM EARTH
       2位 秋田県WBC
        2位 盛岡WBC
      3位 宮城SPAKS         3位 青森県WBC

【9月28日の決勝リーグと順位決定戦 試合組み合わせ】
決勝リーグ    宮城MAX・TEAM EARTH・山形県WBC
4位5位決定戦 秋田県WBC 対 盛岡WBC
6位7位決定戦 青森県WBC 対 宮城SPARKS

では、さっそく、決勝リーグでの宮城MAXの試合を見ていきましょう!

本大会の様子を写真で見るにはここをクリック!



決勝リーグ第1試合 VS 山形WBC戦  ☆74対38

昨年まで宮城MAXに所属していた青柳選手と三浦選手を擁する山形WBC。
互いに手の内を知り尽くしている仲だけに、手ごわい相手だ。

《第1クォーター》
MAXは東海林・佐藤・藤井・二階堂・藤本がスターティングメンバー。
藤本のタップから試合開始。まずはN二階堂のゴール下シュートで先制。立ち上がりから積極的に厳しいディフェンスを展開するMAXは、あとわずかで24秒オーバータイムスをとれるというところまで相手オフェンスを追い込み、ボールを奪ってK佐藤が速攻を決める。山形もE清野の3ポイントやD蜂谷のゴール下などで得点を返すが、MAXもC東海林やJ藤井のトレールプレーから藤本がインサイドのポジションを容易にとることができ、シュートを次々と決めていく。残り4分、J藤井、N二階堂が相次いでカットインからのシュートを決め、点差が開く。第1Qは20対13で終了。

《第2クォーター》
MAXは選手交代なしで第2Qを開始。対して山形はK青柳に変えてL三浦を投入。開始早々、K佐藤のミドルシュートが決まり、このクォーターも先手をとる。残り7分から6分にかけて、MAXはオフェンスのリズムを崩しシュートチャンスがつくれない。残り5分から、シュートが入ったらオールコートでプレスディフェンスをかけるように切り替える。これが功を奏して、O藤本が連続シュート。山形はたまらずタイムアウトをとる。
この後もMAXはオールコートプレスとハーフコートプレスを効果的に使い分け、ボール支配率で山形を圧倒し、残り5分以降は山形にわずか3本しかシュートを打たせず、無得点に抑えた。残り3分でK佐藤に代えてI向後がイン。34対17で終了。


ハーフタイム。
岩佐監督から指示が飛ぶ。

 

 

 

 

 

《第3クォーター》
ハーフタイムで改めてディフェンスへの指示が飛び、気合をさらに入れて後半戦へ。
スタートは東海林・向後・藤井・二階堂・藤本。
立ち上がり、藤井のアシストから二階堂がゴール下を決め、ここでも先手をとる。山形もK青柳がシュートを打つが思うように決まらない。MAXは監督の指示通り、集中したディフェンスからリバウンドを確実にとり、得点に結び付けていく。インサイドではN二階堂・O藤本がバランスよくポジションを取り着実にシュートを決め、アウトサイドからはI向後がミドルシュートを沈めていく。残り5分から再び、効果的にオールコートプレスからの速攻を決め、点差を広げた。54対27で第3Q終了。

《第4クォーター》
第4QはI向後に代えてK佐藤が出場。
タップは制したが、ターンオーバーから相手E清野に決められ、この試合初めて先手を許す。残り8分でN二階堂に代えてF萩原を投入。4Q前半、MAXはプレスディフェンスを粘り強く展開するものの、相手がシュートを打った後のボックスアウトが甘くなり、相手にリバウンドを取られてしまう。しかし山形もシュートが入らず、なかなか点差をつめることができない。中盤で再びリズムを取り戻したMAXは、後半も攻撃の手を緩めず加点していく。残り3分、F萩原に代えてH椎名を投入。残り1分、オールコートプレスで8秒オーバータイムスを奪う。この直後、O藤本が相手ディフェンスを十分ひきつけてH椎名へ絶妙のアシストパス。このミドルシュートを椎名がきっちりと沈め、得点は70点を超えた。最終スコアは74対38でタイムアップ。

《番記者談》
厳しいプレスディフェンスと、そこからの速攻、そして積極的なインサイドの攻めを中心に得点を重ねたMAX。この夏の練習で課題として取り組んできた成果が少しずつ形となりつつあることを予感させるゲーム内容であった。

 


第2試合 VS TEAM EARTH ☆81対33

1つ前の試合で、山形県WBCを接戦の末破ったTEAM EARTHとの第2戦目。
事実上の決勝戦となったこの試合、TEAM EARTHはMAX対策を用意していた―。

《第1クォーター》
MAXは東海林・藤井・佐藤・二階堂・藤本でスタート。
まずはJ藤井からのアシストでO藤本がゴール下のシュートを決めて先制。 続けてC東海林からO藤本へのアシストが決まり、リズムよく先手を取る。対するEARTHは右サイドからC野口がカットインを狙い、ディフェンスをひきつけておいて逆サイドに大きくパスを振ってディフェンスをかき乱す作戦。しかし、シュートがなかなか決まらず、EARTHとしては苦しい立ち上がり。
高さで勝るMAXは、N二階堂とO藤本が果敢にインサイドを攻める。そして相手のディフェンスが小さくなったところで効果的にJ藤井、K佐藤のミドルシュートが決まる。
残り4分から、EARTHJ遠藤のシュートが決まりだし、追い上げ開始。対してMAXはプレスディフェンスを厳しくしてアウトサイドシュートを抑えようとするが、それが裏目にでてファールを連発。チームファウルが前半だけで9個という、いつにない展開にベンチもざわつき始める。EARTHはフリースローを確率よく沈め、じわじわと追い上げる。
残り2分、J藤井が3つめのファールを犯してベンチへ下がり、代わってI向後がイン。残り1分にもK佐藤がファールを連発。いやな胸騒ぎとともに第1Q終了。18対10。

《第2クォーター》
第2QもJ藤井はベンチスタート。ここでチームの嫌な雰囲気を救ったのは、K佐藤のミドルシュートとN二階堂のゴール下。ディフェンスも徐々に調子を上げ、24秒オーバータイムスを奪うなど踏ん張りをみせる。しかし、ここまで我慢してきたO藤本が残り5分で痛恨のファール。3つ目となったため、ここでベンチに下がり、F萩原がイン。
同時に、ベンチがタイムアウトを取り、監督からディフェンスを中心に指示が飛んだ。
2Q後半は、藤井・藤本を欠いたことで逆にチームが発奮。相手にプレッシャーを果敢にかける攻めのディフェンスで、シュートを許さない。オフェンスでもC東海林、K佐藤がシュートを決め、逆に突き放して前半戦を終了。37対23。

第2Q、ベンチに下がり、
戦況を見つめる藤井選手(左)と藤本選手(右)。
このとき二人の胸に
去来していた悔しさが、
後半の圧倒的なディフェンスにつながった。

 

 

 

 

《第3クォーター》
後半戦。MAXは東海林・萩原・向後・佐藤・二階堂でスタート。

二階堂がタップを制すが、このクォーターで先手をとったのはEARTH。しかし、残り8分で、MAXベンチはJ藤井、O藤本をコートに戻す。
ここからMAXは怒涛のディフェンスを展開。藤井・藤本サイドでカットインやミドルシュートを試みるEARTHC野口を徹底的にマークし、封じ込める。ディフェンスリバウンドも確実に支配し、ここからは完全にMAXのペーストなった。24秒オーバータイムスを奪い、ディフェンスからの速攻も決め、一気に引き離した。このクォーターは相手の得点をわずか2点に抑える大健闘。55対25で第3Q終了。

《第4クォーター》
最終クォーターは佐藤に代わって向後がスタートメンバー。第3Qの流れをそのまま持ち込んだ第4Qでも、ディフェンスの厳しさはゆるがない。オフェンスでも、I向後のミドルシュートやJ藤井のカットインなど、スキがあれば自分が攻めるという積極的な姿勢が見られた。残り5分でN二階堂がアウト、H椎名がイン、残り4分にはI向後がアウト、K佐藤がイン。最後までディフェンスの集中を切らさなかったMAXが、81対33で勝利し、来年の日本選手権への出場権を獲得した。

 



岩佐監督・及川コーチの指示に聞き入る選手達と、
カメラに見入る石川Aコーチ。

ちょっとちょっと!
聞いてますか?!

 

 

 

《番記者談》
前半戦、ファールが続出しどうなることかと思われたが、逆にここで選手が発奮し、後半のディフェンスの頑張り、そしてそこからのオフェンスの展開が見られたと思う。今大会でにむけて、ディフェンス力の強化、そしてトランジションを速くすることを課題に練習を重ねてきたMAX。その効果が少しずつ現れてきたのではないだろうか。オフェンスでは、二階堂がインサイド頑張り、藤本も安定してシュートが決まるようになった。この二人がインサイドをとれるようになったことで、どんどん相手ディフェンスが小さくなってくるのを見て、アウトサイドから余裕を持ってシュートを決めるという、良いリズムが生まれた。
しかし、 試合後、岩佐監督は、「もっともっと切り替えを速くして、速い展開をしなければ上位では勝てない。」と語った。来年の選手権大会へ向け、今後どのように進化を遂げていくのか?ますますMAXのバスケがおもしろくなってきたぞ!



本大会を機に、マネージャの阿部 路さんが引退となりました。大会終了後、これまでの感謝をこめて、東海林キャプテンから本大会優勝の表彰状が送られました。



《試合結果》

優勝   宮城MAX
準優勝 TEAM EARTH

第3位  山形WBC
(TEAM EARTH 対 山形WBC 戦は46対35でTEAM EARTHが勝ちました)

奇しくもサンアビ杯と同じ結果に!TEAM EARTHの健闘が光りました!

《個人タイトル》
MVP   二階堂 敬選手(宮城MAX)
ベスト5  東海林 和幸選手(宮城MAX)
      佐藤 正哲選手(宮城MAX)
      野口 裕二選手(TEAM EARTH)
      藤本 怜央選手(宮城MAX)