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   Inside MAX  −選手権2008 「頂上へ」 Vol.4



選手紹介のため,ベンチ前に整列するMAXのメンバー.
戦いを前にみんないい顔をしている.

 


2年前はずいぶん広く感じたセンターコートも,
今は暴れまわるにはむしろ狭いくらいだ.

 


いつも立ち続けて来た岩佐監督.決勝の後は,ベンチにぐったりと座り込んだ.


向後のフリースローを一列に並んで見守る4選手


優勝の瞬間.選手もスタッフも喜びを爆発させた.

 

2008年5月4日 −選手権最終日−

決勝戦 対 千葉ホークス戦

 

2年ぶりの決勝のセンターコート.相手は前回と同じ千葉ホークス.

 しかし,何かが違う.この2年間で積み上げてきたもの.去年の準決勝でNO EXCUSEに1ゴール差で敗れた試合.あの時から自分達はどう変わったのか.それが試される試合でもある.

 対する千葉ホークスは,走力においては絶対の自信を持つ.普通のチームでは考えられないほどの走りこみによってチームを作り上げてきていることは,体つきをみれば一目瞭然だ.しかもアメリカ留学中の香西も選手権のために帰国してチームに合流している.

 でももう前のMAXではない.初めてベスト4に入った2003年.3位をつかんだ2005年.ついに決勝のセンターコートに立った2006年.あと1ゴールで涙を飲んだ2007年.着実に,一段ずつ階段を上ってきた.もうセンターコートに舞い上がる自分達ではない.

 決勝前のセレモニー.今年,史上初めて決勝戦の様子が生中継されるとあって,演出もいつにもまして華やかだ.国歌斉唱.ホークスの森選手が朗々と君が代を歌い上げる.そんな先制パンチにも,もう動じない.これまで兄弟のように慕い,その背中を追いかけてきた千葉ホークス.まだ無名のチームだった10年前,東海林と藤井は仙台から千葉まで練習に通い,大敗しながらもその中から学び続けた.間違いなく自分達を育ててくれたチームに恩返しをするには,MAXの全員バスケで負けずに走り続けるしかない.

 第1Q.ついに戦いの火蓋は切って落とされた.タップはレオがおさえた.レオのゴール下シュート,中澤のインサイドシュートでMAXが4−0と先行.予想通りの強いプレッシャーにも負けず,東海林が走りこみファールをもらう.フリースローを決めて7−5.ホークスの香西も落ち着いて3ポイントを沈め7−8と逆転.このまま千葉が走りだすかと思いきや,それを阻止したのは中澤の渾身のシュートだった.藤井もだまってはいなかった.ファールをもらいながらもミドルシュートを決め,はずしたワンスローのリバウンドをまたもや中澤がおさえてそのままゴールにねじ込んだ.さらに1Q終了間際,レオが24秒ぎりぎりまでディフェンスに粘られながらもその上をゆくミドルシュートを決め,17−10でMAXがリードを奪った.

 第2Q. レオに対する執拗なバックピックが牙をむいて襲い掛かる.しかし,レオは望むところとばかりに,二人がかりのバックピックをまくって走りこみ,ミドルシュートやシールプレーからのインサイドシュートを次々と決めていく.千葉もノンカウントでもプレスをかけて,じりじりと追い上げる.一時は7点あったリードも,前半終了間際の怒涛の追い上げによって,1ゴール差まで縮まった.

 ハーフタイム.一度ベンチをはずして輪をつくるMAX.2年前の決勝では1点リードされて前半を終えていたが,第3Qで一気に離されている.後半に向けてもう一度攻め方を確認する選手たち.絶対に勝つ.その気持ちには一点の曇りもなかった.

 後半の立ち上がり.走り合いの展開が続く.香西が決めればレオも取り返す.一進一退の攻防が続く.レオへのマークがきつくなる中,レオから東海林へのアシストが決まり,点差は6点差へ.このクォーターの終盤に再び千葉に追い上げられ,37−36と1点差のまま,ゲームは最終クォーターへ.

 第4Q開始早々,千葉の伊東がインサイドへカットイン.中澤のファールを誘いカウントワンスローを得て37−38と再逆転.いつもなら流れを呼び寄せるビッグプレーだが,簡単に流れを渡すわけにはいかないと,藤井→レオのホットラインが炸裂!その後は千葉・京谷のミドルシュート,東海林のプレスブレークからのレイアップ,千葉・鈴木のミドルシュート,レオと藤井のピック&ロールと,めまぐるしくリードが入れ替わる.そんなシーソーゲームに終止符を打ったのは,やはりレオの連続アウトサイドシュートだった.中澤のレイアップで49−42と7点差をつけたところで,時計は残り2分を切った.千葉はファールゲームを仕掛けるしかなくなっていた.MAXはレオにボールを集めてファールを受けさせる.ファールされてはフリースローの繰り返し.点差はむしろ広がっていく.向後に対して仕掛けた千葉・鈴木のファールはテクニカルファールとなった.向後のフリースローを他の4人は一列に並んで見守る.この一年,いろんなことを乗り越えて,今,日本一のチームのキャプテンになろうとしている男は,落ち着いてフリースローを2本ともネットに沈めた.

 残り2秒でスコアは58−46.アシスタントコーチの石川はベンチのメンバーに声をかけた.「みんな,準備は大丈夫?」

  そして,ついに,頂上へ―。MAXの長い長い挑戦の,第一章がようやく終わった.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場には多くの「MAXファミリー」が駆けつけた.

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