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   Inside MAX  −選手権2008 「頂上へ」 Vol.2


MAXにとっては選手権初戦となる、二回戦対太陽の家スパーズ戦。
真新しいユニフォームに身を包み、いよいよ出陣!


試合前に動きを確認するMAXのメンバー達。


富山・野沢とのクラス1.5対決を制することができるか。MAXJ藤井。


岩佐監督をサポートしつつ、的確な指示を送った石川AC.

2008年5月3日 −選手権二日目−

2回戦 対 太陽の家スパーズ戦

2006年の3回戦、3−2ゾーンで苦しめられた太陽の家スパーズが、今年のMAXにとっての初戦の相手であった。

ただ、2年前と違って、メンバーの誰もが落ち着いていた。
そして、静かな闘志をみなぎらせていた。

MAXのスターティングラインナップは、C向後、H中澤、I東海林、J藤井、L藤本(以下、レオ)。
今年からキャプテンが向後に代わり、キャプテンナンバーのCは向後が背負うことになった。
向後の掛け声で気合を入れ、コートに向かう5名。
ベンチメンバーも花道を作って送り出す。
さぁ、いよいよ試合が始まる。
センターコートにたどり着くための、長い一日の始まりだった。

立ち上がり、レオのバンクショットでまずはMAXが先制。
続けてインサイドに切れ込んだ中澤に藤井からキラーパス!4−0とリードを奪う。
MAXはハーフに引いても強いプレッシャーをかけ続け、スパーズにシュートすら許さない。
途中、リングに嫌われてシュートが決まらない時間が続く。
雰囲気が悪くなりかけたときに、流れを引き戻したのは、
新キャプテン・向後の速攻からのレイアップ。ファールされつつもリングにねじ込んだ!このシュートでMAXのリードは12−5と7点差に開く。
しかし、1Q残り20秒で、レオが痛恨の3つ目のファールを犯してしまう。一瞬ベンチに不安が漂った。
レオが苛立っていた理由の一つは、3秒オーバータイムの反則の基準が、いつになく厳しかったことだ。
いつもであればセーフのタイミングが、ことごとくバイオレーションをとられてしまう。
審判の笛をコントロールすることはできない。
ここは自分たちで自分たちのペースを取り戻すしかない。

しかし、ここで崩れてしまわないのが今年のMAX。
依然、ディフェンスのプレッシャーは激しく、スパーズから24秒オーバータイムのバイオレーションを連続して奪う。
この激しく執拗なディフェンスは、岩佐が目指してきたスタイルの一つだ。
後半に入っても、スパーズにイージーシュートを許さない。向後に代わって出場したD高橋もきっちり仕事をし、相手にゴールを許さないまま、5分でさらに10点差をつける。
残り5分でG佐藤が、残り3分でF大槻が投入される。
このクォーターで26点差にまで広げたMAXが、第4Qも優位に試合をすすめた。
残り8分でE加藤が、 残り6分でK三浦が、そして残り3分でついにM椎名が出場。
向後のレイアップでとどめを刺したMAXが全員出場を果たしてスパーズを62−28で下し、3回戦へと駒をすすめた。

 

3回戦 対富山WBC戦

次の対戦相手は、2回戦で岡山を下した富山WBC。
監督の岩佐が、最初の山と捕らえていた試合だ。
富山WBCは、北京パラリンピック日本代表に選ばれたクラス4.0のテツこと宮島徹也と、世界選手権オランダ大会日本代表であったクラス1.5のタクこと野沢卓也を擁する、攻守においてバランスのとれたチームだ。
しかし、4強入りをかけた対決で負けるわけにはいかない。
ましてや、男子日本代表のチームキャプテンを負かされている藤井にとって、野沢との戦いには絶対にまけたくないという気持ちが強かったに違いない。

立ち上がり、両チームのセンターのシュートが決まり、この後の戦いを予感させる。しかし、MAXのスピードあふれるオフェンスに、富山の選手のファールがかさむ。第1Qだけでテツもタクも2個ずつのファールを喫してしまう。
富山がファールトラブルでもたつく間に、点差をじりじりと広げていくMAX。すばやいトランジションからの速攻、アーリーオフェンスが次々と決まっていく。第2Q残り4分で30−12。しかし、ここから富山も反撃し、プレスブレークやMのミドルシュートなどで追い上げる。残り3分、MAXがタイムアウトをとるも、その後もボールに対するダブルチームによるプレッシャーを受け、24秒オーバータイムをとられてしまう。そんな嫌な流れを断ち切ったのがD高橋のトップからのカットインシュート。前半は34−18と16点リードで折りかえした。

後半に入っても、富山はMAXの攻撃の起点である藤井にプレッシャーをかけ、なんとかリズムを崩そうとするが、そんなときこそ燃えるのが藤井。レオとのローシールプレーを決めるなど、逆に点差を広げにかかる。走り出したらとまらないのが今のMAXオフェンス。途中出場のG佐藤のアーリーオフェンスからのミドルシュート、レオのブザービーターとなるアウトサイドショットでこの試合最大の29点差をつけて第3Q終了。
第4Qに入り、富山もG、Kのアウトサイドシュートで追いすがるも、レオのインサイドへの殴りこみは誰も止められない。圧巻は試合終了間際の藤井から中澤へのキラーパス。24秒ぎりぎりとなりスリーポイントを打つかと誰もが思った瞬間に、矢のようなパスがこれ以上にないタイミングで中澤へ!これを落ち着いて沈めた中澤。今大会、リバウンドやディフェンスでチームに貢献していた彼であるが、オフェンス面でも成長していることを印象付けたプレーであった。
最終スコアは67−42.この勝利によって、MAXは今年もベスト4進出を決めた。しかし、以前のようにここで喜んでいる選手はいない。 試合を終えた選手はすぐに、隣のコートで行われている明日の対戦相手となるであろうパラ神奈川の試合や、3回戦にして好カードとなった千葉ホークス対ワールド戦に目をやっていた。勝負は明日−。センターコートに乗り込む準備はできていた。

 

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